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2021/05/22 16:58


このうえもなく美しく、
このうえもなく不幸なひと、キャロル。
あなたが私を変えた。

このようなキャッチコピーがつけられた映画。
まさに冒頭からケイト・ブランシェットの美しさにぐっと引き込まれます。

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華やかなリッツ・ホテルのラウンジ。
キャロル(ケイト・ブランシェット)は、グレーとホワイトのツイード素材の、ラウンドカラーにペプラムシェイプのジャケットセットアップに身を包み、頭にはブラックの小さめなハットという格好。
そしてなんといっても目を引くのは華やかに輝くブローチです。
キラキラと反射するゴールドの小さなラウンドパーツが散りばめられたリーフモチーフのブローチ。大ぶりなデザインなのに線が細くてとても上品。2つ上下に重ね付けしているのかな?そこもお洒落。
そして耳元には同じテイストのフラワーモチーフのようなイヤリングが輝きます。
これは後でわかることですが、キャロルはこの後リッツで会食なので少しフォーマルっぽい、でも華やかな印象のアウトフィットだったのでしょう。

テレーズ(ルーニー・マーラ)が働く高級百貨店のシーンもヴィンテージファッション、ジュエリー好きにはたまらない絵です。
みんな当時流行っていた小さなハット(クレセント・ハット/サークル・ハットというのでしょうか)を着け、胸元には大ぶりなブローチ。もうほんと全員可愛いです。
中でもやっぱりキャメルのファーコートにオレンジのハットとオレンジのストールというコーディネートのキャロルは一際存在感を放っていますね。

キャロルのジュエリーはゴールドトーンがメイン。パールとコーラルっぽいオレンジは出てきますが、あまりカラーは使わないようですね。
ゴールドとオレンジ、もしくはキャメルなどブラウン系とオレンジの組み合わせは大人で繊細で上品な女性のイメージ。
キャロルのような女性の雰囲気を演出したいときにぜひ使いたい配色です。

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そしてキャロルはブレスレット使いもとってもお洒落。
ゴールドのチャンキーなチェーンタイプのものを重ねて着けたり、長めのチェーンタッセルが付いたものを着けていたり。
タッセル付きのブレスレットってじゃらじゃらして邪魔になってしまいそうですが、そんなことを全く感じさせないキャロルの優雅な身のこなしが本当に素敵です。

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私がこの映画を観て一番印象に残ったシーンがあります。
それはキャロルが電話をかけるシーン。
受話器を耳に当てる前にふとイヤリングを外しそのまま片手に持ち、電話ボックスから出てくると歩きながらさりげなく着け直します。
見落としてしまいそうなくらいなんて事のない動きなのですが、その一連の動きがとても洗練された仕草に感じたのです。
電話をかけるのにわざわざイヤリングを外すなんて面倒に思いがちですが、その面倒な所作さえも楽しみ、魅力的に見せてしまうことこそ本当のお洒落の一つかもしれませんね。

エンドロールに登場するcostume supervisorはDavid Davenport氏。
この方は他にも「バニラ・スカイ」や「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などたくさんの映画でコスチューム監修をされています。

ストーリーを顧みない感想文になりましたが、あらすじは割愛させていただくとして、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラのふとした視線や仕草で感情を表現するような繊細な演技、美しい映像に音楽など、ファッション以外ももちろん素晴らしい映画です。

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